技術紹介

進化する生産管理パッケージのプロトタイプとしてMSAPは以下のソフトウエアと技術様式(アーキテクチャ)を提供します。
“eco²”生産管理パッケージです。以下のような層構造を持つソフトウエア群からなっています。
レイヤー4
 購買管理、進度管理など、eco²に小さなモジュール群が用意されています。お客様の手で市販のソフトウエアに繋ぐこともできます。
レイヤー3 「なりゆきシミュレータ」
 工場の進捗状況を始点として、「ものづくり」の進捗を数即する道具です。モノマチ、人待ち、機械待ちが少なくなるよう、工夫する仕組みを持っています。(利用者の手で改良が容易)
レイヤー2 「供給計画エージェント」
 製番管理と、MRP/タイムバケット管理方式をシームレスにつなぎ、原材料・部品・中間製品の供給を計画します。
レイヤー1 統合工程部品表管理エンジン“FBOM”
 製造品目の構成や製造方法など「ものづくり技術」を登録・管理するソフトウエア群です。

生産戦略(製品生産計画)の実行可能性を保証する「なりゆきシミュレータ」

多仕様化した製造品目の構成と製造プロセスを統合管理します。
・従来型(ERPを含む)の部品表BOMと工程表(Routing)を一体化しました。
・共通の構成や、製造方法を統合管理します。
 データ量が少なく、仕様変更に伴うBOM更新作業が素早くできます。
・用途・使用条件により異なる構成や製造方法を個別管理します。
 お客様の要望や市況に応じて、製品仕様を素早く調整できます。
 用途・使用条件に合わせる「加工サービス」も容易にできます。
 両方を組み合わせて、製造品目や製造方法の多仕様化を支えます.
大手建設業L社では、品種によりデータ量が1/100~1/1,000~1/10,000になり、材料変更に伴う部品表更新作業時間を大幅に短縮できました。

戦略的生産計画(Plan)は、戦力供給の裏付け)がなければ、実行不可能です。
ATPが保証されても、戦力(技術・技能者や設備・機械、治工具・金型などの割り当てが保証されないと、実行不可能です。
作業(生産活動)に必要な戦力が空いているかどうか調べ、空いていればすぐに割り当てて、人待ちや機械待ちが起きないよう、「生産資源の戦術的運用」を図りましょう。
生産資源が割り当てられた生産スケジュールの実行計画はお客様に対して、いつ納品できるか、納期を確約できます。この状態を米国ではCTP(Capable to Promise)と呼ぶそうです。
「なりゆきシミュレータ」は、計画時点の生産進捗から出発して、作業に空いている生産資源を割り当て、作業の実行と進捗をコンピュータの中で模擬実行します。
機械や人の遊休が生じないよう、空いたらすぐに次の仕事を割り当てます。作業の成果物が出たら、すぐに次工程に運び、加工を開始させます(モノマチ防止)。
その結果としていつ頃製品が完成するか推測できます。いつ頃どの工程に仕掛が溜まるか、遅れが生じるも推測できます。
シミュレーション結果を見て応援や、生産資源の増強を図ることができます。
実行可能な、無理のない納期をお客様に回答できます。
これは生産進捗管理、納期回答のための「そろばん」として使って下さい。
統合工程部品表に基準値や、計算式名、制御方法名を登録しておきますと、それを参照して作動します。お客様の手で、これらを拡充しますと、実務に役立つ生産スケジュールが出てきます。

統合型生産情報システム

サプライチェーンマネジメント整備

能力計画と負荷調整

統合工程部品表